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May 15, 2005

安全性をどこまで求められるのか

福知山線脱線事故が発端となりJR西日本の過度の定刻運行体制が問題になっている。定刻運行を過度に求めるあまり、安全性が脅かされているというわけだ。しかし、安全性ってどう計ればいいのだろう。定期的に安全性がどれくらいなのか評価されて発表れているわけではない。人身事故などほとんど起こっていないわけだから、JR発足以来ずっと「安全性は、ほぼ100%」なのだ。「正確に言えば99.9999%」なのか「正確に言えば99.9998%」なのか、それ以上なのか以下なのか、判らない、「ほぼ100%」なのだ。
でも、100%ではないのだから、いつかは事故は起きる。その事故が起こった時に、「安全性軽視」だの「利益優先」だの、事故を起こした側の安全対策が皆無であるかのように、ただ罵詈雑言を浴びせるのはいかがなものか。JR西日本も与えられた条件の中で最大限の安全対策を行ってきたのだ。

ただ、「もっと安全性を高めるにはどうしたらよいか」というのはJR西日本も利用者もマスコミも研究者も考えてしかるべきだろう。

「過度の定刻運行」が原因ならば、利用者はそれを求めないようにするべきだ。
2分遅れのために予定していた新快速に乗れず、結果的に目的地到着が20分遅れるような事もあるだろう。そう言う事が月に4~5回遭っても「まぁ良いかぁ~」で済まさなくてはならない。
無理のないダイヤへの改正で15分かかっていた区間が20分かかるようになるかも知れない。それも「まぁ良いかぁ~」で済まさなくてはならない。
また、安全装置が不足しているのなら、運賃が高くなるのも許容しなくてはならない。

問題は、その程度だ。99.9998%の安全性を99.9999%にするために、どれくらい不便を我慢するか、コスト高を許容するかの問題。我慢と許容は実感出来るが安全性の向上は実感出来ない。20年に1回の大事故が50年に1回になったとしても「安全性が向上したなぁ~」なんて認識はあまり出来ない。そんなよく分からないもののために、どれだけの不便とコスト高を許容出来るかが問題なのだ。これはJR西日本ではなく、我々利用者、日本社会に突きつけられた問題なのだ。


BSE問題では食肉の安全性が問われている。USAは日本が行っている全頭検査を頑なに拒否している。一部の食肉業者は全頭検査を行って日本に輸出したがっているがUSA政府はそれを却下している。現政権の政治的な思惑が背景にあると思われる。USAの極一部の人達の利益のために、我々の(日本人ばかりではないUSA自国民も)生命が脅かされている。由々しき事態だ。

BSEの原因についてはよく分かっていない。「生後20ヶ月未満の若い牛は安全だ」と言うが非科学的主張だ。現時点で「生後20ヶ月未満の牛から感染牛が発見されていない」だけで、「生後20ヶ月未満なら発生し得ない」科学的根拠はどこにもない。現時点で「地球外に生命がいると確認されていない」が、それが「地球外に生命がいない」と言う理由にならないのと同じだ。また「危険部位さえ除けば大丈夫」と言うがその根拠もよく分かっていない。「雑な作業で綺麗に除けない」という話も聞く。なるほど、丁寧な作業で解体に1頭当たり1日も掛けるわけに行かない。ちょっと現実的とは思えない。

一方全頭検査は、その分時間もコストもかかっているが、現に日本で実施している。実現可能な事なのだ。コスト高も許容の範囲内なのだ。日本では実施し続けて欲しいし、USAにも求めてもらいたい。問題発生していないから誰も言わないが、オーストラリア産の肉牛にも実施し欲しい。原因がよく分かっていないのだから、「オーストラリア産は100%大丈夫」なんて言えない。産地がどこだろうと関係がない。実現可能な最大限の安全対策は現時点では全頭検査だ。99.9998%の安全性を99.9999%にする程度の事だろうが、実現可能のだから是非実施して欲しい。政治的配慮で検査停止なんて事の無いように。感染者が出て「人死んでんねんでぇ~」って罵声が飛び交う会見を見たくはない。


鉄道にしろ食肉にしろ、実現可能な安全対策は実施して欲しい。そのためには我々消費者はある程度の不便とコストを許容しなくてはならない。そして、安全性は100%で無いって事を理解しておきたい。

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